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2013年5月25日土曜日

2013.05・23 日本は「お母さんにやさしい国」ではない!?

私たち母親のことを客観的に見ることもたまには必要ですね・・
世界で何位だろうと子どもかわいいし夫もやさしい。
別にいいわと思わずご一読あれ・・。

ブログ・クーリエジャパンの現場から
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NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」の「お母さんにやさしい国」ランキングが今年も発表されました。結果は1位フィンランド、2位スウェーデン、3位ノルウェーと、上位3ヵ国は北欧諸国が独占。
ワースト10はアフリカ諸国で最下位の176位はコンゴ民主共和国。
日本は韓国と並んで31位で、先進8ヵ国(G8)のなかでは59位のロシアに次いで2番目に悪い順位。
ちなみに他のG8の順位は、ドイツ9位、フランス16位、イタリア17位、カナダ22位、英国23位、米国30位でした。
今年のランキングは、①妊産婦死亡の生涯リスク、②5歳未満児の死亡率、③公教育の在籍年数、④国民1人当たりの所得、⑤女性議員の割合を総合的に勘案したものとのこと。その結果を受けたいくつかの国の反応を見てみました。

23位の英国では、「BBC」と「デイリー・メール」紙が「トップ20入り果たせず」という見出しを掲載。さらにデイリーメールは「ギリシャ、スロベニア、エストニアより下位」と書き、BBCは「アイルランドより下位」と指摘しているあたりに、彼らのショックの度合いがうかがえます。セーブ・ザ・チルドレンは、英国の順位が低い原因に、経済格差、女性議員の割合が22.6%と低いこと、10代の妊娠と体外受精による妊娠が多く、低年齢および高齢出産の割合が多いことなどを挙げています。

30位の米国では、「CNN」が「米国の母親たちはなぜ遅れをとっているのか」という記事を掲載。いわく米国は、国民1人当たりの所得が世界で10位にもかかわらず、妊娠や出産が原因で死に至るリスクと5歳未満の子供の死亡率が高い。原因は特定されていないが、肥満が引き起こす早産が多いことが考えられるという。また女性議員の割合は現在、米国史上もっとも高い19%だが、世界の約半数の国でこれより高いという。

一方、今回の結果が意外だったのはスペインのようです。財政危機にあえぎ、失業率はいまや26%を超えるが、このランキングでは昨年の16位から大躍進し、7位につけました。同国の「エル・ムンド」紙lは、「結果はスペインの母親の現状を“完全に”反映しているものではない」とセーブ・ザ・チルドレンがコメントしていること、また同団体が政府に育休を延長し、労働時間に柔軟性を持たせるよう要請したことなどを伝えています。

アジアに目を向けると。15位につけたシンガポールで「チャンネル・ニュース・アジア」ウェブ版と「コスモポリタン・シンガポール」が「アジアで一番母親にやさしい国」という見出しの記事を掲載。さらに「日本や韓国より上位」と補足し、喜びを表しています。

日本は今回31位に終わりましたが、その最大の原因は、11.3%という極めて低い女性議員の割合です。これは政策決定に女性の意見が反映されにくい事実と女性の社会進出の低さを示しているものと考えられます。

アベノミクスは「女性の活用」を成長戦略の一つに掲げていることから最近は「待機児童ゼロ」を目指す政策や「3年間抱っこし放題」の職場復帰支援、さらには少子化対策の一環として妊娠適齢期など妊娠・出産にかかわる知識を載せた「女性手帳」を配布する案など、女性がらみの政策がなにかと話題になっていますが、果たしてうまくいくのでしょうか。いずれにしても議論が盛り上がるのは好ましいことで、その結果、来年、再来年のこのランキングで日本の順位が上がればよいのですが……。

ところで先日、子供の1歳半の歯科健診があったのですが、その際提出を求められたアンケートの内容に少し戸惑いを覚えました。母親の職業の有無とその内容を聞く欄はあっても、父親のそれを尋ねる欄はない。また「現在のお母さんの体調や気持ちはいかがですか」と聞く欄はあっても、父親の体調や気持ちを聞く欄はない。些細なことではありますが、行政のこうような姿勢に健診当日、子供を保健所に連れて行った夫も少なからず残念がっていました。

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