特集ワイド:日本よ!悲しみを越えて 歌人・俵万智さん(毎日jp)
<子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え>
<まだ恋も知らぬ我が子と思うとき「直ちには」とは意味なき言葉>
(毎日jpより記事より抜粋)
「国って自分たちに何をしてくれるのとか、今までそういう見方で何かを考えたことはなかったんです。今だってスローガン的には書きたくはない。けれども『直ちに』と言われた時に、後からだって影響が出たら困ります、だって子どもはまだ恋もしたことがないんですよという、母親としての感情ならうたえるかなという気がしたんです」。そうした心境の変化は、子どもへの放射能被害を懸念する全国の母親たちの気持ちをまさに代弁していないか。
権力者の言葉を信じず、地域住民の手助けがなければ生活もできないスローライフをあえて選択した俵さんは、さらに続ける。「便利は快適だし楽しいし、別にそれを否定するつもりはありません。でも、便利の先に何があるのか、それをどんどん研ぎ澄ませていったところに広がる空気は、それほど幸せでもなかったのかなあって」
過剰なまでの「便利」の追求--。「その便利の象徴が電気だったような気がします。今、私たちはそのしっぺ返しを受けているんじゃないかと……でも人間ってキリがないんですよね」。消費社会の“魔力”を知る歌人は苦笑した
1 件のコメント:
僭越ながら、3.11に寄せまして,一人の母として一遍の詩をブログに公開しました。
あの日から一年経った今日という日。
いらないものではなく、欲しいものに皆の気持ちを集中させて行きましょう!**************************************
「子から母へ」 (竹本旬)
母なる大地よ
母なる海よ
あらゆる命の源よ
何があろうと
子を守るのが母であるならば
大地よ 海よ
あなたは私たちを見捨てはしないだろう
あなたの乳房から流れ出るのは
ただの空腹を満たすものではなく
私とあなたをつなぐもの
地球の記憶と愛を伝えるもの
母は子に与える
見つけられた中で一番澄んだ水を
見つけられた中で一番大きな木の実を
見つけられた中で一番新鮮な肉を魚を
母なる大地よ
母なる海よ
私たちはあなたの子
だから今日も安心して
あなたに抱かれて目を閉じる
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