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2012年7月26日木曜日

福島のお母さんたちのメーリングリスト内のメール紹介

福島のお母さんたちのメーリングリストで共有された文章です。
福島の現状が赤裸々に見えてきます。
今これを読んだからといって、何ができるというの?という方もいるでしょう。


しかし、この内容を、事実を、今全国のお母さんたちに同じ日本人として共有し、
再稼動が進めば明日はわが身ということを心して読んでいただきたい、
そう感じましたのでシェアさせていただきます。(途中省略あり)


文中に冊子から引用された文章がありますが、
なぜこれだけの大惨事が起きても再稼動に突き進むひとたちがいるのか・・・
そして今、私たちに課せられたミッションとは・・・


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◎◎◎◎です。

昨夜、投稿時間ギリギリでしたので、内容が途中で尻切れトンボになってしまいました。
続きを投稿します。


保養プログラムの情報をどのように広めていくか。本当に重要な問題です。

ネットから情報を取れる人は、福島県内ではごく少数であること。
保養の必要性を、行政が住民に伝えないこと。
市町村の広報紙で、毎月のように健康への被害は問題ない、
過敏な反応の方がストレスになるのでよくないと掲載していること

今の福島県内のレベルでは健康被害はないし、遺伝子への影響はないと、
福島市の産婦人科の医師が、「企画広告」という形で、シティ情報誌に掲載していること。
エイトス運動が、市民運動の中で始まったこと。

このような、様々な状況の中で、しかも、福島県内に残って実際に活動をしているメンバーが少ない中、
広めていくためには、本当にこのMLに関わってくださっている方の様々な協力が必要です。


◎◎さんがMLに報告を流してくださったように、
夏休み前に相談会を開催しました。
ネットで情報を取れない人のためにはチラシが効果的です。
しかし、地元では、その相談会のチラシをまくための人手がありません。
学校を通してまくのが一番いいと考えてお願いしました。
市町村によってまけないところもありました。
そう言うところでは、開催地周辺のところにだけ、新聞折込をしました。
マスコミはなかなか、取り上げてくれません。

その後、チラシを新聞折込しましたが、
全県に入れたので、200万円かかりました。予算に上げた金額の2倍です。

この金額を保養のための費用にあてたほうが、子どものためになるのではないかという
ジレンマの中での決断でした。
福島での情報格差を考えたとき、それでも新聞折込が必要でした。

避難できないのであれば、せめて保養に出してあげたい。
そういう思いを、行政側も理解して欲しいと思います。


そうしなければ、保養に行ける子どもは限られてきます。
情報の取れる人、お金に余裕のある人。
チェルノブイリでも、保養に出かけられたのは、
実は政府関係者の子どもたちがほとんどだった。という話をチェルノブイリからこられた方から聞きました。


今の福島も保養に参加している子どもは、裕福な層の子どもたちが多いなんてことになっているかも
しれないと思うこともあります。
もちろん、どの子どもも保養は必要ですからかまいませんが、
一度も保養に行っていない子どもたちを行かせてあげたいと思います。

学校行事とし、クラス単位、部活動単位での保養を進められるような仕組みが必ず必要です。
日本人はとにかく「学校は休んではいけないところ」
子どもたちは「部活動がいきがい、友達と一緒なら」と思っている人が圧倒的に多いのです。


逆に考えれば、行政が、学校が判断してくれさえすれば、簡単に実現するということです。
行政にどう働きかけて行けばいいのか、考えを出し合い、そのアイデアを共有し
皆さん一人ひとりが、実際に動いてくださることを希望します。


昨年小出裕章さんの演説会を開催したとき、
「小出さんのように、政府に発言出来る人に、
子どもたちを守るために原発を止めるようにどんどん発言してもらいたいです」という最後の質問がありました。


「自分は、40年間そのことを言い続けてきました。しかし、変わらなかった。
ここに来ている皆さん一人ひとりが行動しなければ変わらないのです。私一人の力ではできないのです。」
と小出さんは答えました。

まさにそのことを実践するために一人ひとりの行動が大切だと考えます。
活動の提案は、役員がするのではありません。
MLに入っているメンバー一人ひとりが提案者となって、いいと思うことは始めてください。
自分はこんなことを始めたら、こんないい結果が出たよ。こんな失敗もあったよ。
そんな、やり取りができたらいいと思います。

余談ですが、昨日読んでいた冊子にこんなことが書いてありました。
長くなりますが引用します。


地上に降りて2足歩行を始めた人類の祖先は、
やがて空いた2本の手を使って道具を作ることを覚え、
火を使い、火薬を発明して武器を作り、気がついたら地上でもっとも強い生き物になっていた。
もはや天敵に脅える必要はない。
でも天敵への恐怖や不安は遺伝子レベルで刷り込まれている。
不安や恐怖は消えない。敵が見当たらなければ見つけたくなる。
探して先に攻撃をしかけたくなる。だから人は武器を手に危険な敵を探す。
必死に探し求める。そして見つけた。
同族だ。
つまりちがうホモサピエンスの群れ(共同体)。
肌や目の色とか、奉る神とか言葉とか、何か少し違う共同体。
それが敵の位置にスライドする。


悲しいことに、今福島で起こっていることは、
この「遺伝子レベルに刷り込まれた」
「敵が見当たらなければ見つけたくなる」行動からきているのだと思いました。
戦争が終わっても、「仮想敵」を作り出し、核保有のために、
隠れ蓑として「核の平和利用」の名のもとに推進された「原発」が事故を起こし、
子どもたちの未来を脅かしているのです。


私たちは、この「遺伝子レベル」の問題と向き合っていかなければならないのだと、
覚悟を決めなければならないのです。


そして、私たちは「遺伝子レベルに刷り込まれた」もうひとつの大切な情報「子孫を残す」
という使命の元に集まりましょう。

せめて、私達は対立せずにお互いの違いを認め、
足りないところは補い合いましょう。
メンバー全員が、「子どもたちを守りたい」ということで集まっているのですから。

斯く言う私も、代表とは名ばかり、足りないことばかりです。
不足部分は助けてください。皆さんの一人ひとりの活動こそが大切です。
今日も、このメール打つのに2時間以上かかっています。
皆さんのように早く打てるようになりたいです。

先ほど、東北本線をSL蒸気機関車が通りました。
東北本線を走らせたのは何十年ぶりでしょうか?これも、復興イベントでしょうか?
私には、見えない放射能との戦いの場へと繰り出す、出発の汽笛に聞こえました。

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