食品の放射性物質基準値が見直されるにあたり、私たちは食品安全委員会のリスクコミュニケーションに参加したり、パブリックコメント募集の周知や提出をしてきました。
生協など4つの団体は「一律ではなく地域や食品ごとに決めるなど、もっときめ細かくするべきだ」とする提言をまとめ、厚生労働省に見直しを求めていました。
こうした国民の意見とはうらはらに文部科学省の放射線審議会は16日、新基準値を了承しつつも「必要以上に厳しい」という趣旨の答申をまとめていましたが、厚労省の審議会は国民からの意見募集で約8割が「厳しくすべきだ」との指摘だったことを踏まえ、新たな基準値を正式に了承、4月1日から適用されることに決定しました。
内部被ばく・低線量被ばくの危険性を考慮すると受け入れがたい数値ではありますが、今回もパブリックコメントなどの効力が少しは発揮されたのか文科省の答申には屈せず、新基準値が適用されることになります。一つ一つは小さな声でも声をあげる必要性をまた強く感じました。
ところで、気になるのは、米と牛肉と大豆について、一定期間、経過措置をとるということ。
大豆といえば豆腐・味噌・しょうゆ・・・日本の食卓の代表的な加工品原料です。
リスクコミュニケーションでも新しい基準のものと暫定基準のものがおなじ売り場に並ぶことが危惧されたりして余計に混乱を招くのではないかと、経過措置への反対の声がたくさん上がっていました。
■参考
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