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2012年1月30日月曜日

フランスのコリンヌ・ルパージュ元環境相が緊急メッセージ

福島のお母さんたちは、子供たちのために放射能汚染のない未来を築くことを求めて、経済産業省前で平和的なキャンペーンを行っています。そのお母さんたちに対して、枝野幸男・経済産業大臣が退去命令を出しました。
その知らせを受けて、フランスからコリンヌ・ルパージュ元環境相の緊急メッセージが送られてきましたので紹介します。


http://www.youtube.com/watch?v=9vCMMSQmy5M&feature=youtu.be




今日私が彼女たち(福島の女性たち)をどれほど身近に感じるか、
彼女たちの命の闘い、子どもたちの命と健康のための闘いを支援しているのか分かってください。
大惨事を受け日本は世界のお手本になって欲しい・・・・。

彼女は2年前に世界60カ国の元環境相大臣の会を作ったらしく、
保安の意味でも経済的な意味でも原子力からの脱却が不可避だと確信しているそうです。



2012年1月28日土曜日

【拡散】食品中の放射性物質対策(新・食品安全基準値)に関する東京説明会の報告とパブリックコメント募集(2/4締切)の案内

厚労省と食品安全委員会(内閣府)より、「食品に関するリスクコミュニケーション~食品中の放射性物質対策に関する説明会~」が全国7都府県において開催されるということで、1月16日(月)に東京会場での説明会に参加したのでご報告します。


同時に2月4日まで、食品中の放射性物質の新基準値設定に関するパブリックコメントが募集されていますので、説明会に参加できなかった方、このブログを読んでご意見をお持ちになった方、ぜひご意見を送ってください。


----以下報告--------


各地から集まったお母さんたち、流通業者、食品メーカー、生産者の方などの質問や抗議に何一つ納得いくような回答をいただくことはできませんでした。


設定の基準となった内部被ばくだけで生涯100msvは安全か?
食品からの内部被ばくだけで生涯100msvを安全と捉え、呼吸による内部被ばくや、事故後上昇している空間線量、次々見つかるホットスポットから受ける外部被ばくも考慮されていません。


生涯100msv以下というのは癌や白血病のリスクが認められないという数値です。
チェルノブイリでは、低線量被ばくにおける免疫力や体力の低下、出産における異常などが報告されていますが、これらの危険性は、疫学調査の結果がない(疫学調査は何万というデータの証明が必要)、報告されている論文・データにおいては統計手法に問題があるなど科学的知見がないということで考慮されていません。




■水産物はどうなっているの?
農水省の人は出席していましたが、今まだ調査段階で、ストロンチウムの検出や生物学的濃縮率の危険性があるとされる水産物に関しては全く説明がなく、水産庁の方がこの場にいないことに大しても参加者から批難の声が上がりました。東京湾でもホットスポットが見つかっています。水産物への言及があまりにも乏しかったです。




■新基準値一般食品への考え方~限度値の盲点~
新基準値は一般食品が100Bq/Kgになりましたが、これは年齢区分別における限度値のもっとも厳しい値(数値が低いほど厳しいとみなします)から決定されましたが、下の表から限度値がもっとも低い年齢区分は13歳~18歳の男子の120Bq/Kgのようです。食べ盛りのお子さんを持つ親御さんも気をつけて欲しい、とお知らせしたい情報です。



 ●配布された資料から図の抜粋



 
米・牛肉・大豆は新基準値施行までにタイムラグが発生?
米・牛肉は今年9月30日まで暫定規制値が適応、500Bq/Kgのままです。
大豆は12月31日までそのまま。
加工品においては、それぞれの賞味期間内まで流通するそうです。おなじ食品で基準値が違うものが同時にお店に並ぶってこと?市場の混乱を避けるためにというが、「誰のためにもならない。新基準の即実行を求める、延期はありえない」といった声あがっていました。




食品にはカリウム40が含まれているって?
カリウムは自然放射線で人間の体に蓄積しません。人類の進化のなかで適応してきたもの。


自然放射線との比較?
またインドのケララ地方の話だー。ケララ地方のもともと高い自然放射能と事故以前の自然放射能の値に事故後人工放射能が上乗せされている日本の現状を比較しても意味がない。
“自然放射能と人工放射能との比較をお願いします。


人工放射能は体内に濃縮・蓄積する
自然放射能は体内に濃縮・蓄積しない


ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90といった人工放射能(人工放射性核種)は、
生体内に濃縮・蓄積し、生物がこれまで適応してきた自然放射能とは比較できない影響を人体に及ぼす。セシウムも、天然のものはカリウムと一緒に入ってきても非放射性ですから、何も怖いことはない。勝手に入りなさい。ね、ところが、放射性のセシウムは原子炉が作り出すものだから、
これも今言ったようにジワジワ蓄えられてしまう。
 いままで、天然の放射能に濃縮するものはないというのは人類の進化と適応の結果なんです。
ところが、我々が進化と適応の過程で一回も遭遇したことがない、原子力産業が始まってから初めて出来たヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90といった人工放射能(人工放射性核種)に対して、我々はそういった適応を持っていないんです。 (自然放射線と人工放射線の違い・市川定夫氏講演内容書下ろしから転載






給食基準は設定しないのか?
放射能の影響を受けやすいとされ、健康で明るい未来が保証されるべき子どもたちの給食に関して、自治体や市民測定所における検査で、基準値以下ではあっても放射性物質の検出報告が相次いでいます。すでに起きてしまった汚染牛の流通による給食への使用など、親が抱く不安を度外視して統計や数値的なものだけで一般食品とおなじものとして扱われてよいものでしょうか。不安といった負の感情に対しても配慮していくのが本来のリスクコミュニケーションのあり方ではないでしょうか?


ICRP勧告の勝手な拡大解釈
11/12/28、放送された「NHK 追跡 真相ファイル・低線量被ばく 揺らぐ国際基準」では核産業からの要請を受け、ICRPが100mSV以下の低線量の影響を二分の一にしていることが、元ICRPの米国人委員の証言により明らかになっています。




他に上がった質問や要望
●新基準値では干ししいたけは水にもどしてから計測することになっていますが、戻し汁をだしにつかう家庭は多い。 どうのようにとらえればよいか?


→参考にします。的確な答えはなし。


●お茶も飲む状態にして計るとはいえ、抹茶・食べるお茶などはどうする?


→一般食品とみなします。


このところ特定地域・特定品目からでないと高い数値は報告されていないように思うが、基準値がいくら5分の1になるとはいえ100bq/kgに設定される意味が分からない。もう少し基準値を下げて欲しいという意見が消費者・流通業者から出ていました。

●事故後の国の対応や暫定基準値の長期化もろもろ、消費者・生産者の間では国や食品に関する不信感が高まっています。統計やデータを基準値の安全材料として列挙するのではなく、産地公開を現在の都道府県表示よりも詳細にし、生産地ごとに測定の充実をはかるなど、担当省庁の枠を超えた、産者・消費者ともに安全で安心した生活ができるような食品流通の体制づくりも充実させて欲しい。


以上ご参考にしてください。


昨年夏には3000通を超して集まったパブリックコメント、これは大きなうねりを起こしました。
今回のパブリックコメントの集まりが少なければ、国民の意識が薄れていると解釈されかねません。食の安全に向けて私たちの意識が依然高いことを発信する意味でも、ぜひパブリックコメントを提出いただければと思います。


 送信フォームの件名に、食品中の放射性物質に係る基準値の設定と書いて下さい。

2012年1月26日木曜日

福島の母たちと立ち上がる24時間



いま、恐ろしいことが起きつつあります。福島のお母さんたちは、子供たちのために、放射能汚染のない未来を築くことを求めて、経済産業省前で平和的なキャンペーンを行っています。そのお母さんたちに対して、枝野幸男・経済産業大臣が退去命令を出しました。警察がお母さんたちのテントを撤去しにやってくるまで、あと24時間ほどしかありません。警察を止められるかどうかは、私たちの今の行動にかかっています! 

枝野大臣は、影響力ある原子力産業の圧力に負けつつあります。原子力産業は、福島のお母さんたちの闘いが社会の注目を集め、その真摯な努力が実り始めていることに脅威を感じています。今、全国で多くの国民が、お母さんたちの闘いに呼応して、危険な原子力発電をやめるように、声を上げ始めています。この勇気あるお母さんたちが警察によって立ち退かされないように、私たちが今、みんなで支援をしなければ、子供たちの命を守る闘いはつぶされてしまいます。 

残された時間は一日だけです!今すぐ、枝野大臣の受信箱に何千通のメッセージを送り、退去命令の撤回を要請しましょう。枝野大臣をはじめとする政治家たちにとっても、人命や安全が大事か、それとも目先の利益に固執するのか、選択の時が来ています。いま、福島のお母さんたち、そして脱原発に取り組む活動家たちとともに立ち上がり、原子力産業の汚いやり口を終わらせるために、クリックしてください。そして、このメッセージをすべての人に伝えてください


■枝野大臣へのメッセージを送るのはこちらから

2012年1月24日火曜日

東京・小金井市;川根眞也氏講演会「おやこ講座 子どもたちを放射能から守ろう」

子どもたちを放射能から正しく守る方法を学びませんか。子どもたち(小学校高学年以上)にもわかりやすい内容で現役中学校の理科の先生が教えてくれます。


・日 時  2月18日(土)
・時 間  13:45~16:30 開場13:20 質疑応答16:00から(予定)
・場 所  小金井商工会館 2F
・講 師  川根眞也氏 内部被ばくを考える市民研究会代表 公立中学校理科教諭
・参加費  500円 +カンパのご協力お願いします。高校生以下無料
・申込み  不要 先着100名様


問い合わせ先など、くわしくはこちら・・・
http://koganeikodomira.blog.fc2.com/blog-entry-192.html

2012年1月22日日曜日

京都・亀岡市:『ホピの予言』追悼上映 × Frying Dutchmanライブのご案内

●日時
2012年2月12日(日)
12:30 開場
13:00 開始
16:30 終了

●参加費
1,000円(事前予約)
1,300円(当日)
1,000円(高校生以下)
定員150名

●会場
亀岡市役所 市民ホール
〒621-0805 京都府亀岡市安町野々神8
http://bit.ly/kameoka-city-hall

●趣旨
北米先住民『ホピ族』に伝わる予言から現代人に対する警告を描いたドキュメンタリー映画の上映会。26年前に制作されたこの映画は、一般にはあまり知られていないウラン採掘の実状と、差別と抑圧で形成された核サイクルの正体を暴露した作品です。この映画が311を経験した我々に再び語りかけるものとは何か。


上映後、今ソーシャルメディアを中心に各界から注目されるFRYING
DUTCHMAN(フライングダッチマン)がHumanErrorなどを演奏。
YouTubeへのアクセスが35万を越え今も記録を更新し続けている。


同映画の監督、故宮田雪氏の一周忌を偲ぶとともに映画に関するエピソードやその背景などを製作元のランド・アンド・ライフの辰巳玲子氏のトークも行います。
映画を通して核燃料サイクルの出発点を見つめ直し、何のために推められた原子力政策だったのか、誰のために物質に依存し続ける社会にさせられたのかを一緒に考えていきませんか?私たちが次の世代へと繋いでいくために必要な事とは何かを。

●プログラム
12:30 開場
13:00 開始
13:15 『ホピの予言』上映(75分)
14:00 『浄化の時代を迎えて』(25分)
14:25 休憩(5分)
14:30 フライングダッチマン ライブ(60分)
15:30 辰巳玲子 トーク(60分)
16:30 終了

●上映作品紹介】
◇『ホピの予言』1986年 75分
ランド・アンド・ライフ制作 監督・宮田雪
「人間が正しく使えるようになるまでは、決して掘り出してはならない」アメリカ先住民族ホピやナバホの警告にも関わらず、彼らの聖域からウランは掘り出され、広島・長崎に原爆は投下された。それは、ホピの教えの中で、人類存亡にかかわる危険な時代に入ったサインであった・・・。母なる地球やいのちたちと引き換えに、利権やエネルギー、快適さを追い求めてきた私たち。その私たちに残された唯一の道は「質素で精神的な生き方」とホピ長老は語る。この映画は普遍的メッセージ映像として、1986年公開から絶えることなく求め続けられてきた。311以後、映像の一言一句がさらに現実味をもって迫ってくるのだ。
87年アメリカインディアン・フィルムフェスティバル、ドキュメンタリー大賞受賞作品

◇『浄化の時代を迎えて』2004年 25分
ランド・アンド・ライフ制作 構成・辰巳玲子
2003年3月イラク戦争開戦直後、ホピ伝統派のひとりであるマーチン・ゲスリスウマ氏を取材したインタビュー映像。「私たちは自分を見つめなければならない。」と最後を結ぶ彼の言葉は、311以後の今をさらに鮮明にしている。

●プロフィール
◇FRYING DUTCHMAN(フライングダッチマン)
結成9年目を迎えたFRYING
DUTCHMAN、京都を中心にイスラエル、フランス、ドイツ、オランダを回り、世界的視野で活動を展開。メンバーの移り変わりや様々なファンタジーを巻き起こし2009年よりトリオとなり自由にユーモラスにヴィジョンを持ち、プロジェクトINDIAを計画進行中と共にうわさのニューシングルHumanErrorで奮闘中。メンバー全員母子家庭!京都生まれのオランダ人??
web : http://www.fryingdutchman.jp
youtube : http://www.youtube.com/watch?v=ENBV0oUjvs0

◇辰巳玲子
1957年神戸生まれ。20歳代後半になってようやく、自分の内と外の世界がつながっていることに気づき、動き始める。88年映画『ホピの予言』と監督・宮田雪と出会い初渡米する。日本山妙法寺による平和行進で東海岸を歩いた後、デニス・バンクス氏が提唱した「Run
for Land and Life」の祈りの大陸横断ランと日本縦断ランに参加。その後宮田雪と共に、ランド・アンド・ライフの活動に関わる。95年から7年間病を得た宮田雪の看病と介護に専心するも、ニューヨークテロとイラク戦争開戦を機に、『ホピの予言2004年版』を制作し活動を再開する。2011年2月14日宮田を見送り、山暮らしをベースに311以後の活動を展開させるべく歩み始めている。
web : http://hoshimeguri.com/landandlife/

●事前予約方法
メールまたはホームページよりお申し込みください。
定員に達し次第、受付を締め切ります。

●主催
口丹 自然のくらし協議会 映画上映部会
http://kuchitan.info/movie/

●後援
亀岡市 亀岡市教育委員会 NPO法人子どもサポートプロジェクト

●協力
エコリレーかめおか おむすびマーケット実行委員会  原発なしで暮らしたい丹波の会

●問い合わせ先
Bio Sweet's capo.capo 菓歩菓歩
電話 :            0771-84-0959      
メール:ticket丹kuchitan.info(丹を@に変えて送信)

滋賀県・大津市:「2.11これでいいのか日本!!滋賀集会のご案内

● 「2.11これでいいのか日本!!滋賀集会」
2006年2月11日(建国記念日、旧紀元節)から始まり、毎年2月11日に開催されていますので、今年で7回目の開催となります。「2.11」を休日にすることに疑問をもつ人々が集まり、この日のことを問い直すために、毎回、その時期に発生している時事問題をとりあげ、その課題に相応しい「オピニンリーダー」をお招きして公開の講演会を開催しています。


● 過去の6回は、
       金子勝さん(慶大教授)
      小中陽一さん(東大教授・9条の会事務局長)
      佐高信さん(週間金曜日編集長・作家)
      湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)、
      伊波陽一さん(宜野湾市長)
      寺島実朗さん(日本総研理事長)でした。

●今回は、以下の内容で開催します。ぜひ、関心のある方は誘い合って参加下さい。


  ◆ 開催日時: 2011年2月11日(土)14時~16時
  ◆ 開催場所: 滋賀県人権センター(光荘) 4階 大ホール(大津市におの浜)
       ★駐車場が限られていますので、公営交通機関等を利用して参加下さい。

 ◆ 講     師:  山田 真 さん(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネッとワーク代表)
 ◆ テ ー  マ: 今、福島で起こっていること~福島は切り捨てられようとしている~
 ◆ 協 力 券: ¥500円 です
 ◆ 保育情報:  どうしても子ども(幼児)さんと同伴でないと参加できない方は、事前にFAXでご連絡下さい。
                        専門の保育士の方を準備します。    (FAX: 077ー528-2065 木戸まで)
 ◆ チラシ(地図入り)が必要な方は、メールで申し込んで下さい (kido@ubcnet.or.jp)
 ◆ 集会の問い合わせ: 077-524-9970(自治労滋賀県本部)、090-8821-5 367(木戸)まで

(追伸)● 2.11集会の前段に、12時~13時、パルコ前で「街頭署名活動」(1000万アクションの署名です)をします。ぜひ、協力いただける方は参加下さい。担当は、県民運動センター(平和・人権・環境などに取り組む労働組合の集まり)の方が準備していただきますので、参加される方は、直接パルコ前に参加下さい。

2012年1月20日金曜日

文京区でもお弁当持参許可

放射能懸念…弁当持参認める自治体 揺れる学校給食 「教育の一環」困惑も
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120119/trd12011923430017-n1.htm 
2012.1.19 23:41更新

 
給食が出るのに、弁当を持参して昼食をとることを許可する自治体が出ている。福島第1原発事故による放射能汚染を受け、保護者から給食への不安を訴える声が相次いでいるためだ。しかし、給食には栄養や食材産地などを学ぶ役割もあり、給食制度が崩れることを危惧する声も出ている。

 東京都文京区は区立小学20校、中学10校の全校で給食を実施しているが、4月から保護者からの要望があれば、弁当の持参を認める。1月10日付で、区教委が各校に通知した。保護者が学校長に学校給食の「辞退届」を提出すれば、相談の上、給食を停止するという。停止が許可されれば、給食費は払わなくて済むという。

 区では、給食食材の産地を各校に掲示したり、放射能測定器を使った調理済み食材の調査にも乗り出している。「それでも心配という声があり、弁当を認めることにした」と担当者は明かす。

 すでに弁当を認めている自治体もある。全校に栄養士を配置し給食を提供している目黒区は昨年6、7月ごろから同様の措置を取り入れている。担当者は「バランスの取れた給食を食べてもらいたいという思いはあるが、放射能汚染は前例のない問題。不安に応えていくしかない」と語る。

 江東区では昨年11月現在、小学校で15人(中学は希望者なし)が弁当を持参しているという。東京都稲城市でもすでに弁当が認められている。

 東京都内に限らず、同様の対応を求める声は強く、福島や宮城、岩手、茨城といった地域だけでなく、沖縄でも弁当・飲料の持参許可の要望がされている。これらの声に、多くの自治体では、「安全に関する説明に納得いただけないケースでは、弁当を認めるなどの対応を学校現場でしている」(さいたま市)といった対応をしているようだ。

 一方で、給食は大切な教育の一環。文京区の担当者は「クラス全員で食事をともにすることで、大勢で食事をする際のマナーや、楽しく食べるために必要なことなどを子供たちは学ぶ」とも話す。別の区の教育委員会の担当者は「弁当持参を許可する学校が増えることで、これまで培ってきた給食の制度そのものが、崩れていくのではないか」と心配する。

 文部科学省は、「弁当での昼食を無条件に認めることはできない」としながらも、「無理に食べさせるわけにもいかず、納得していただけなければ致し方ない」と事実上、弁当持参を容認の立場だ。ただ、文科省でも「給食は、栄養や食材の産地などを学ぶ、各教科と関連した『教材』としての側面を持つことも理解してもらえれば」と困惑は隠せないでいる。

     ◇

 制度の根幹に影響も

 小田原女子短大の元田由佳助教(食育)の話「給食の目的は児童の健康増進。国の基準値を守った食材で提供されているから安全なはず。弁当持参が増え、給食費の徴収ができなければ、自治体の負担が増えるため、使用できる食材が制限されるほか、調理人員の減少など、給食制度の根幹に影響が及ぶ可能性がある。ただ、実際に弁当を持ち込む例は少ないと聞いており、制度に影響が出ることはないと思う」

 家庭の判断重視を

 教育評論家の尾木直樹さんの話「放射能の問題は、これまでの経験則が生かせないのだから、個々の家庭の判断を重視するのが重要。不安は個人によって差があり、弁当持参など、選択の自由を確保すべきだ。安心安全の前提が壊れているのだから、弁当の持参にめくじらをたてるべきではないと考える。あとから、給食で使っていた食材が放射能が高いホットスポットのものだと分かっても責任の取りようがない」

修学旅行先について悩む保護者と環境省見解

●日光、修学旅行の「安心」に悩む 保護者ら線量検査要請 2012年1月5日(asahi.com)


http://www.asahi.com/national/update/0105/TKY201201050156.html

●日光の修学旅行「影響ない」 環境省が線量調査 2012年1月20日(asahi.com)

http://www.asahi.com/national/update/0120/TKY201201200476.html


私も昨年秋のたった一日の子どもの幼稚園遠足でさえ、やきもきしたものです。
子どもの貴重な思い出と少しでも被爆を抑えたいと願う親の気持ち、学校行事や給食について考えるたびに、このはかりにかけられない思いに苦しむご父兄のお気持ち・・・これも原発事故の大きな被害です。

神奈川・横浜 『放射能から私たちを守る栄養講座』

1993年にロシアのウクライナ科学アカデミー招聘によりチェルノブイリ被害者
救済プロジェクトに参加した予防医学情報研究所の朝川兼行先生をお招きして、
内部被曝対策の栄養摂取のお話をいただきます。
放射能から身を守る食事として、マクロビや玄米菜食、ペクチン摂取などは
既にご存知の方は多いと思いますが、今回は朝川先生の専門である
分子整合医学に基づく栄養学の観点から、どの栄養素をどのタイミングで
摂ると効果的かなどを教えていただきます。
一人でも沢山の方が知識を身につけ、またその情報を大切な方々に伝えて
いただきたいと思っています。
どうぞご参加ください。

 『放射能から私たちを守る栄養講座』
  ~満ち足りた食生活の落とし穴~

◆日時: 1/28(土) 10:00~12:00  (受付9:45~)
◆場所: 神奈川県横浜市中区山下町168-2
       レイトンハウス2階
       ※交通アクセス みなとみらい線『元町・中華街』または
        JR『石川町』より徒歩6分
       http://www.47community.com/
       
◆参加費: 1,000円
◆申込み:メールまたはお電話でお願いします
       onearth11@gmail.com
090-9314-2465  地曳(じびき)
090-3347-1557 逢坂(おおさか)

朝川兼行先生プロフィール

栄養科学博士・予防医学情報研究所所長、有機農法研究会員・講師

日本緑十字社国際波動研究所学術委員

1993年にロシアのウクライナ科学アカデミー招聘によりチェルノブイリ

被害者救済プロジェクトに参加。

長年に渡るカウンセリング、ミネラルと酵素に関する研究、そして予防医学の

啓蒙・教育活動が評価され、2008年に国際栄誉賞 ライナス・ポーリング賞を受賞。

東洋医学・現代医学・分子矯正医学等を学び、近年は、生命エネルギーの研究に

入るかたわら、人間はいかに生かされ生きるべきかを追求。常に、新しい予防医学の

普及・啓蒙を目指す。