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2015年3月10日火曜日

【震災から4年】福島第一原発の事故をきっかけにバリ島へ放射能避難した家族の今

http://top.tsite.jp/news/o/22685749/

【震災から4年】福島第一原発の事故をきっかけにバリ島へ放射能避難した家族の今

    【震災から4年】福島第一原発の事故をきっかけにバリ島へ放射能避難した家族の今
    日本人にとって忘れられない日となった、2011年3月11日。東日本大震災から丸4年が経とうとしています。
    福島第一原発の事故をきっかけに、放射能から避難するために海外へ移住を決断した家族がいることをご存知でしょうか。筆者の住むバリ島にも震災以降、多くの日本人家族が移住しています。
    放射能避難をした2組の家族にお話を伺いました。
    母子避難をしたMさんのケース
    2012年3月に小学生と中学生の2人の子どもを連れて、バリ島に移住したMさん(女性、44歳)。小柄で華奢な体型と、ひとなつっこい笑顔が印象的なかわいらしい女性です。
    自然の中で生活したいと生まれ育った東京から近郊の緑豊かな土地へ移り住み、夫と家族4人で田舎暮らしを楽しんでいたMさん。もともと食への関心が高く、自ら無農薬の野菜を栽培したり、安全な食材を全国から取り寄せていたそう。子どもたちの教育も、自然とのかかわりを大切にしてきたと言います。
    しかし原発事故以降は、生活が一変。家の窓は全て締め切って、洗濯物は室内に干し、布団は知人に借りた布団乾燥機で乾かす生活に。外出時には子どもたちにマスクをさせ、砂遊びも禁じました。
    製造日が震災前のものを選んで買ったり、これまでは避けていた冷凍食品を購入するようになりました。計測器で測ることができる放射性物質は限られていることを知り、見えない放射能の恐怖に常に怯える日々が続きました。
    1年ほど考え、子どもに残せるのは健康だけと、バリ島への移住を決意します。
    ただ夫は「この地域は大丈夫だから」と日本に残ることを選択したそう。話し合いでは「なぜ、放射能が危険だという情報ばかり選んで見るのか」「大丈夫だという情報にも目を向けて欲しい」と言われたそうですが、放射能への恐れがおさまることはありませんでした。
    実母には「孫たちを拉致するのか」とまでなじられ、悩みに悩んだMさん。それでも、「あの時、決断しておけば…」と後悔はしたくないと、移住を決心しました。
    まったく地の利のないバリ島を選んだのは、同じく放射能避難をした友人を頼ってのことでした。バリ島で生活をして3年が経とうとしています。以来、一度も日本へは帰国していないそうです。
    現在Mさんは、バリ島中央部にあるウブド地区近郊に2DKのバリ式のアパートを借りて親子3人で暮らしています。家賃は80万ルピア(約8千円)と格安ではあるものの、半年に一度切れてしまう滞在ビザの取得のために近隣の外国へ出国しなければならず、そのための高額な費用が悩みの種となっています。
    日本に住む夫からの仕送りや、貯金を切りくずしながらの生活は質素ではあるものの、安全な食事を食べられることが何よりありがたいと言います。
    もちろん慣れない海外生活でのストレスもあります。のんびりした性格のバリ人の場合、「明日」と言っていることが3日後、ひどいときは1週間後ということもザラに起こります。暑さや忙しさから気持ちに余裕がないときは、お国柄と言って片付けられないストレスを感じるそうです。
    家族全員で避難したYさんのケース
    2組目は、家族でバリ島旅行へ旅立った当日が3月11日の震災当日だったというYさん(女性、55歳)。理知的な視線が印象的な美しい女性です。
    Yさんは原発への関心が高く、日本でも長く原発反対運動などに参加していました。そのため、津波の報道があってすぐに原発事故の危険も感じていたと言います。3週間のバリ島旅行中に移住の意志を固め、一旦帰国して家財などを片付け、3ヶ月後の2011年6月に夫と娘の親子3人でバリ島へ移り住みました。
    夫もバリ島で人生の再出発を切ろうと移住に同意。もともと先行きの見えない日本での将来に違和感を持っていたYさんは、住民票を抜いてまさに日本を捨てるように飛び出てきたそうです。
    ただ両親には、本当のことは言えませんでした。年老いた両親には、放射能からの避難という考えがあるとはいえ、生活の当てもない外国へ移住することが大きなショックになることはわかっていたからです。そのため、「バリ島で仕事が決まった」と嘘をついて出てきたと言います。
    現在は州都デンパサールから約30分の地区にある、バリの友人が経営する外国人向けの宿で生活しています。日本の住まいを賃貸に出し、5万円弱の家賃収入を得ていますが、いくら物価が安いバリ島でも生活は楽ではないと言います。
    お金がもう少しあったら…と思うことは少なくないそうです。バリ島では外国人の就業は厳しく制限されており、簡単にアルバイトもできないのが現状。もし就労の事実が摘発されれば、強制送還される可能性があるため、働きたくても働けないという移住者は多いです。
    Yさんはもともとバリ島には幾度となく訪れており、地の利もありましたが、夫にとっては初めてのバリ島の田舎暮らしは想像以上のストレスになりました。またYさん自身も、バリ人との会話のすれ違いによくストレスを感じると言います。
    「議論以前にちゃんと会話が成り立たない」「話をかわされてしまう」ことが多く、そうした状況が気持ちを追い込むことも。現在中学生になる娘は現地の学校に通っていますが、教育面での不安はあるものの、英語を身につけて日本ではなく世界に目を向ける人になって欲しいと願っているそう。
    ゆれる想い
    Mさんの夫は年に1回以上はバリ島を訪れてくれています。しかし「最終目標は家族4人で暮らすこと」と話すように、Mさん自身も家族が離散している現在の状況を良いとは思っていません。夫とは、移住にあたり「3年で結論を出す」という約束をしたそう。移住から3年経とうとしている今、バリ島にしばらく暮らすのか、日本へ戻るのか、Mさんの気持ちは揺れています。
    バリ島に放射能避難された家族のなかには、Mさんのように家族が離散しているケースは珍しくありません。その多くが、母親と子どもが移住し、夫は日本で働くというパターンですが、苦渋の決断だったであろうことは想像できます。一家で移住したYさんも、もし夫が反対していたらバリ島移住ではない選択をしていたかもしれないと話していました。
    Mさんは言います。
    「日本の地域のコミュニティーに、放射能に危機感を持つ人が何人かはいて、『放射能が危険だ』と普通に口にでき、たとえ賛同されなくても『そういう考えもあるよね』と受け入れてもらえる、頭ごなしに否定されたり白い目で見られない、せめてそんな状況にならなければ自分たちは帰れないのではないか」と。
    Mさんは、自分のような考えの持ち主がマイノリティとして蚊帳の外に置かれない状況になることを期待し、3年という期限をつけました。しかし、現状には危機感があるようです。
    原発事故は、人間関係にも大きな変化をもたらしました。変化は変化のまま、いまも残り続けています。
    photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)
    (文/しらべぇ海外支部・平理以子)

    2014年7月7日月曜日

    保養行けて大満足!とか 思ってると思う?  ホントは、私だって避難したいんだよ  ~福島のママたちの本音~

    以下、ママレボ通信より〜

    (ママレボの許可をもらって転載しています)
    福島から避難している友人AさんがFaceBookに投稿していた内容を、ご本人の許可を得て、ママレボのブログで紹介させていただきます。
    「福島は、もう大丈夫なんだ」「たくさん補償金もらって、いい思いしているんでしょ」

    そんなふうに思っている人も少なくないと思います。

    でも、現実は違います。

    中通りの方は補償金なんてもらっていませんし、今でも、放射能の影響を心配しながら、避難したくてもできていない人が多いのです。(補償金をもらえている20キロ圏内の方だって十分ではなく、生活再建できていない人がほとんどです)

    もちろん、避難した人だって、「家族や友だちを置いてきてしまった」という罪悪感にさいなまれています。

    それもこれも、国が最初に正確な情報を示さず、蛇の生殺しみたいな棄民政策をし続けているからです。
    遠いアフリカで起こっていることではない。いまこの日本で起こっていることに、もっと関心を持ちたい。すぐに解決できないからといって考えるのをやめたくない。きっと解決策はある。


    ひとりでも多くの人に、この現状を知ってほしいので、ご本人に許可をとって、当ブログでご紹介します。

    *****以下、福島から北海道に避難中のAさんの投稿です****

    12時過ぎ。
    いつもはマナーモードにしてしまうスマホ、
    バッグに入れたまま、忘れてた。
    突然、そのスマホが鳴ったからおっどろいて出た。
    かけてきたのは福島の友達。
    今は福島の西の方にいる。
    年に数回、電話をかけてきてくれる。
    でも、もう夜半過ぎ、どうしたんだろう、と心配になった。
    そしたら
    「夏はね、娘と一緒に西へしばらく行けることになった」
    と。
    私は、
    「わーよかったね。どの辺?ちょっと暑いかもしれないけど、
    楽しめるといいね」
    って答えた。
    そしたら、口調が変わって
    「全然よくないよ。 保養だよ。保養行けて大満足!とか
    思ってると思う? ホントは、私だって避難したいんだよ」
    と。
    言葉に詰まってしまった。
    大満足なんて思ってないって、しってるよ、でも、福島にずっといるより
    しばらくストレスから解放されてくるのも いいと思うよ、、、と
    言葉をひねり出した。
    そしたら
    「Aさんとは付き合いも長いし、ずっといろんな話して来たから
    今だけ言わせてもらっていい?」
    っていうので
    いいよ、何でも言って、って答えた。
    彼女は。。。
    なぜ、自分(私)が避難して行く時に、
    危ないから避難しろといってくれなかったのか。
    それぞれ家庭の事情がある、とか
    自分で決めるしかない、とか
    綺麗事ばっかり言って。
    本当は、さぁ一緒に行くよ、くらいのことは
    言ってくれるかと思ってたのに。
    言ってくれたら なにか 変わっていたかもしれないのに。
    と、言った。
    怒っているでもなく、泣いているでもなく
    淡々と、言った。
    こう聞かれた。
    「事情はそれぞれだから、なんて、本心だった?」
    絶句してしまった。
    そりゃ、私だって、当時、郡山の、特に線量が高い地域にいた彼女
    「危険だよ」って言いたかった。
    早く逃げなよ、そこはダメだよ、って、言いたかったよ。
    一緒に逃げよう、って言いそうにもなった。
    だって、仲が良かったから、ずっと。
    でも、そんな無責任なこと、言えなかった。
    でも、あまり多くの人に、避難する話をしてこなかった私が
    彼女には 「北海道に行く」と知らせたことで
    何か感じてくれ、って祈るような思いだったのも事実。。。。
    「私は避難なんて無理」って言ってた彼女に
    「危ないのに!」
    「早く逃げなさいよ」
    とは、言えなかった。。。。
    でも、彼女は言って欲しかったんだ、、、
    思わず、言ってしまった。
    「今からでも遅くないよ。」
    彼女は笑った。
    「もう遅いよ。子どもたちは進学しちゃったし
    私も仕事を見つけちゃった。 遠くへ避難なんて、、やっぱり無理
    でも、諦めるのはイヤだから、夏はちょっと出かけるの」
    「うん」
    と言ったら
    「ベストな選択なんて 思ってないでしょう?
    だって、ベストじゃないもんね、私だってそんなのわかってるけど
    私が出来る中ではベストなの!」
    声を荒げて、言われた。
    「それぞれ、出来ることを一生懸命やろうね」
    もう、これしか言えなくて
    悲しくなってしまった。
    彼女はすぐ落ち着いて
    ごめんね、って。
    自分で決められなかったことを
    人のせいにするのはずるいよね
    Aさんは避難したあとも
    ずっと連絡くれて、いろんなことをいちから教えてくれたのに、

    ごめんって。
    そんなことないよー
    あの時はしかたがなかったんだよー
    あなたのせいじゃないよー
    って言いながら
    2人でわーわー泣いてしまった。
    泣きながら
    娘さんが最近体調がイマイチなこと、
    少し気になる大きさののう胞が複数あって
    経過観察なこと、
    自分も体調が悪くなるたびに
    不安に陥ること、、、、
    こんな話をしてくれた。
    なぜこんなふうに
    苦しまなくちゃならないんだろう。

    2014年7月2日水曜日

    安心して子育てできる環境を! 安心して子育てできる社会を!

    昨日、豊島区の子育て中のお母さんのお話を聞きたい、ということで、取材を受けました。私の周辺の方にも声をかけて、みんなで声を届けました。

    そう、集団的自衛権を解釈の変更だけで導入しようという閣議決定への声。みんな、この思いをどこかへ届けたいということで、集まってくれました。

    その記事が、きょうの東京新聞社会面に掲載されていました。
    ちょっと「消滅可能性都市豊島区」のくだりと、集団的自衛権に対して子育て母の思いという展開が強引ではありますが。

    …20年近く豊島区で子育てしてきて、当時よりよくなったと感じることはあまりないのですが、それは、豊島区だけの流れではなく、東京都による施策の影響でもあるし、ひいては日本政府の施策や少子化そのものの影響でもあります。

    働く女性を活用…と政府のスローガンは勇ましいけれども、実際この地域では、保育園は民営化され、区立園が増えず、児童館も高齢者施設と再編されて運営は民間へという方向です。小学校に取りこまれた学童では、障がいをもった地域の子どもと過ごす機会もありません。子どもが少ないというだけで、施策も予算も削られがちです。高校受験時の塾への依存度の高さ、高校・大学になれば、奨学金という名の借金を背負わざるをえない高等教育の実態……

    まして、首都圏でさえ、放射能汚染による被ばくの影響から守ることも考えないわけにはいきません。

    そんな中での憲法9条のなし崩し的集団的自衛権の導入なのです。日々、子どもたちと笑いあいながら暮らせる、安心して子育てできる環境は、平和な暮らしあってこそ。降ってしまった放射能への対策の充実による安心や平和な社会という安心が保たれない日本で、小手先の少子化対策など焼け石に水です。

    emiko






    2014年6月18日水曜日

    ホールボディカウンターの内部被ばく検査による安心って何だろう…


    ホールボディカウンターによる内部被ばく健診…
    事故から3年以上たった現在、その有効性については、疑問を持つ人が多いことでしょう。

    (記事にある今回の検査では)300Bq/bodyという検出限界値、
    つまり、検出なし、とされた場合でも、
    体重が20kgの子であれば、
    全身の被ばくをならしたとして15Bq/kg以下の内部被ばくはあるかもしれないということ。
    それはやはり安心するには高すぎると感じるし、
    一部の器官に集中して被ばくしていた場合、
    もっと高い数値も、部分的にはあり得るわけです。

    これで、ほんとうに安心できるでしょうか。

    けれども、依然として、
    「自身で検査を受けることで、自身のことを知ると同時に、その地域がどうなのかについて知り、
    周りに伝えることができる。そして今後の生活に役立てることができる。皆で協力して得る安心
    の一つの形」とこうして医師に言われてしまう…

    こうした発表があるたびに、
    その奥の、沈黙せざるを得ないお母さんたちの、声なき声が聞こえてくるように思うのです。

    安心の基準はひとりひとりちがいます。
    被ばくの影響がわからない部分が多いからこそ、予防するのだと、
    「子ども・被災者支援法」でも謳っています。

    お母さんたちに話す時によく言うのですが、
    たとえ、車にひかれる確率が低かろうと、子どもを車道側に手をつなぎ
    車のそばを歩かせるお母さんはいないでしょう?
    私たちは、子どもたちを、できるだけリスクから守ってあげたいと思うんです。

    被ばくの影響だって、ここまでは安全だよ、と言われても
    そのギリギリのところまで、あえて我が子を差し出したくはないのです。

    何マイクロシーベルトだ、何ベクレルだ、と数字で安全を担保したいのでなく、
    ただ、事故前に近い状態で過ごさせてあげたい!
    それは、親として当然の願いじゃないですか。

    もともと、国が「1ミリシーベルト」(以上の追加被ばくをさせない)を約束したのなら、
    せめて、そこは守ってほしいと言いたいだけです。

    安心を強制するための検査をするくらいなら、
    なるべく内部被ばくを低減できるような、具体的な取組みに力を注いでほしい!
    たとえば、給食の食材であり、保養や移動教室への取組みであり、
    避難・移住という選択に対する補償であり、
    できることはいくつもあるはずです。

    この報告を読むと、
    「小児の約60%が日常的に地元産もしくは自家製の米を食べており、
    20%以上が同様の野菜を食べている」という問診結果に、
    約4割の子どもは、地元産以外の米を食べていて、
    8割弱の子どもが地元産以外の野菜を食べている、ということがわかります。

    そこに、必死で子どもを守ろうとするお母さんたちの姿が見え隠れするようで
    すぐに、何とかできないものかと思いはしても、
    何一つ動かせるわけではない自分と堂々巡りをするわけです。

    今夜もまた、できることを1つずつ、と何度も何度も言い聞かせています。

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    apitalより抜粋:(下線はこちらで引きました)
    http://apital.asahi.com/article/fukushima/2014061700004.html


    子どもたちへの検査結果がまとまりました

    2014年6月17日

    三春町では2011年から毎年、6-15歳の小児を対象としたホールボディーカウンターによる内部被曝検査をひらた中央病院で行っています。(略)

    更衣をせずに検査していた事故初期には、一部の小児からセシウムの検出を認めたものの、2012年、2013年にはどの小児からもセシウムを検出しませんでした。多くの方が地元の食材を摂取している状況で得られた検査結果であり、現在の流通食品の安全性と、日常生活で大きな内部被曝をする状況ではないということを強く示唆する結果でした。
    2011年の秋から冬にかけて行った最初の検査では、1494人(全対象者の94.3%)のうち54人で検出限界を超えるセシウム137を検出。2012年、2013年秋に行った2、3回目の検査では、それぞれ1383人(同95.0%)、1338人(同93.4%)が検査を受けましたが、300Bq/bodyの検出限界を超える小児はいませんでした。

    (中略)三春町小児への悉皆(しっかい)検査の結果であることから、「一部の子どもが高いかもしれない」というサンプリングバイアスも排除できることを示しています。

    問診の結果では、小児の約60%が日常的に地元産もしくは自家製の米を食べており、20%以上が同様の野菜を食べていることを示していました。いつも申し上げていることですが、いくつかの出荷制限のかかる、未検査の食材を、継続的に摂取すればある程度の内部汚染をする可能性はありますが、そうでない場合は、「地元産の野菜だから内部被曝が増えている」という状況では全くありません。

    (中略)

    良い表現か分かりませんが、自身で検査を受けることで、自身のことを知ると同時に、その地域がどうなのかについて知り、周りに伝えることができる。そして今後の生活に役立てることができる。皆で協力して得る安心の一つの形だと思います。色々な検査もこんな形でサイクルにのっていくことができればと感じています。

    2014年5月28日水曜日

    【東京ではタブーでも、岡山では語られる放射線被ばく】

    西日本でも放送を関東の人がとても意識的に見ているようで
    こちらも紹介します。
    --------
    官民連携で被災者の移住支援を行っている岡山。
    3.11以後、東京都小平市で千数百人もの子どもの甲状腺検査や血液検査などの対応を行っていた三田茂医師も、この4月に岡山に移住されました。
    今も、岡山の三田医師のもとへ関東の子どもたちが健康相談に訪れています。
    三田医師が岡山移住を決めたのは「自分が避難しないと放射能被害の重大さが伝わらない」との思いからだそうです。
    3月11日、「報道ステーション」で甲状腺がんの特集では、福島の状況について語られたものの「東京が危ないということは報道できない」とのことで、関東の被ばく状況については放送されませんでした。
    http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7630199.html
    東京ではタブーな内容ですが、岡山では以下のニュース特集になっています。
    (動画8分55秒)

    (九州三児のおかあさんより)



    2014年5月23日金曜日

    宮崎駿監督の作品集が販売延期

    宮崎駿監督の作品集が販売延期らしい。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140520-00000103-it_nlab-sci


    6月18日に発売予定だった「宮崎駿監督作品集」のBlu-ray Disc(BD)・DVDが、発売延期になるとウォルト・ディズニー・ジャパンが5月20日に発表した。先ごろ逮捕されたASKA容疑者に関連する作品の収録を中止するため。
     同作品集には映像特典の一部として、スタジオジブリが制作したCHAGE and ASKAの楽曲「On Your Mark」のプロモーション映像(作品名は同じく「On Your Mark」)が収録される予定だった。ASKA容疑者逮捕を受けて同作の収録を中止することを決定。その作業のため発売を7月2日に延期する。
     また同作を収録している既発売のDVD「ジブリがいっぱいSPECIALショートショート」の出荷を5月20日付けで停止する。    Yahoo!ニュースより(2014.05.20)

    ●放射能に汚染された世界を描いたスタジオジブリのアニメ「On Your Mark」のまとめ
    http://matome.naver.jp/odai/2130906916880511701?&page=1


    2014年5月16日金曜日

    福島県民が県知事に出した 漫画「美味しんぼ」への福島県の対応についての「抗議文」

    2014年5月14日

    福島県知事 佐藤雄平 様

    子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
    ふくしま集団疎開裁判の会
    会津放射能情報センター
    子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山


    「 抗議文 」

    漫画「美味しんぼ」への福島県の対応について

    まずは、これまでの福島原発事故の対応に敬意を表します。

    さて、5月12日に、雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載の漫画「美味しんぼ」の内容について

    福島県が出版社である小学館に抗議しました。

    しかし、私たちは福島県のかかる行為は、

    日本国憲法で保障されている表現の自由や知る権利を侵害するのみならず、

    事実を歪曲するものであり、

    到底、看過することができません。

    そこで、以下のとおり抗議文を提出いたします。

    ご多忙の中、誠に恐縮ですが、ご一読のうえ、ご高配いただければ幸いです。

    「抗議文」

    周知のとおり、人権のカタログにおいて最も重要な1つが表現の自由です。

    世界最初の人権宣言である米国のヴァージニア人権宣言もこう宣言しました

    「言論出版の自由は、

    自由の有力なとりでのひとつであって、

    それを制限するものは、

    専制的政府といわなくてはならない」

    (12条)

    重要なことは、

    表現の自由を保障する意義があるのは、

    政治的、学問的権威に盲従する自由ないし賛成する自由のときではなく

    (そもそも制限されることがない)、

    こうした権威を批判する自由ないし反対する自由

    つまり少数者の意見のときです。

    表現の自由を保障する真髄とは、

    「権威の座にある人たちの気に食わない意見を発表する自由」

    を保障することにほかなりません。

    去る4月28日と5月12日に発売された

    雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載の漫画

    「美味しんぼ」

    に福島県双葉町の前町長や
    福島大学の准教授が実名で登場し
    発言した内容をめぐって物議をかもしています。

    およそ良識を備えた人なら、
    次の認識は共有できるものです。

    「被ばくによる人体への影響は、

    いまも科学的に十分解明されていないことが多くあり‥‥

    内部被曝によって起こる病気や症状のほとんどが、

    明らかに外部から被曝していない人にも発症するものだということです。

    それでいて、原因が被曝によるものだと特定する検査方法が確立されていませんから、

    病院に行ってもよほどのことがない限り、

    それが被曝によるものだと確定診断されることはありません」

    (1991年から5年半チェルノブイリに医療支援活動を行った菅谷昭松本市長「原発事故と甲状腺がん」52頁)

    被ばくと健康被害の関係が科学的に十分解明されていないとは、

    或る健康被害が発生したとき、

    現時点の科学ではそれが被ばくの影響である(危険)とは断定できず、

    影響がない(安全)とも断定できないことを意味します、

    つまり危険の可能性を帯びた灰色だということです。

    それが今日の科学の到達点であり限界です。

    その結果、この「灰色の評価」をめぐって、

    限りなく黒(危険)に近い灰色から、

    限りなく白(安全)に近い灰色まで複数の見解が生じ得ることになります。

    前述の「美味しんぼ」に紹介された双葉町の前町長や福島大学の准教授の見解も

    今日の科学の限界を踏まえて、

    自身の被ばく体験と同様の境遇に置かれた市民たちから得た情報から導かれる範囲で、

    自身の見解を述べたものであって、

    根拠のない

    噂=風評

    ではありません。

    事実、被ばくの鼻血と関係を明言する専門家

    (西尾正道北海道がんセンター名誉院長)
    もいれば、

    除染の効果が十分上がらないことがチェルノブイリで証明済みであることもつとに指摘されている専門家も存在します

    (菅谷昭松本市長「これから100年放射能と付き合うために」67頁以下)。

    しかし、この「灰色の評価」をめぐって、

    福島県の見解と異なるというだけで、

    これらの見解を根拠のない

    噂=風評

    と決めつけ、

    「本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず」

    と非難しています。

    それは前述した

    「権威の座にある人たちの気に食わない意見を発表する自由」

    を保障しないことにほかならず、

    表現の自由に対する重大な侵害です。

    のみならず、双葉町の前町長や福島大学の准教授の見解は

    彼らの個人的な見解にとどまらず、

    世界で最も過酷な「福島の現実」と向き合おうとしている多くの人たちにとって

    注目し共感せずにおれない重要な見解です。

    福島県の非難は、こうした人々の声を上げる自由をも抑圧するものであり、

    民主主義社会の基盤である自由な発言と討論の広場を奪う結果になっているという

    由々しき事態を深く自覚すべきです。

    福島第一原発事故の後、

    福島の人たちの間で、

    鼻血が多発したのは明白な事実です。

    そのことについては多くの記録があります。

    そして、人々がその原因が放射能ではないかと考えたのも当然のことです。

    福島県が今回公表された見解は、

    今、福島で、放射能に対する不安を抱きながら生活している人たちが、

    自由な意見表明をすることを抑圧する結果を生じさせます。

    それは、福島の人たちを二重に苦しめるものです。

    「物言えば唇寒し」

    の社会を作ってはなりません。

    以上より、私たちは、福島県のかかる侵害行為は断固容認できず、

    ここに厳重な抗議を表明すると共に、

    ただちに福島県の抗議を撤回することを求めるものです。

    以 上